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自動車の自動運転で弁護士の仕事は無くなるのか?

2021年06月22日

弁護士の小前田です。最近のニュースで、テスラモータースの自動運転車が初の死亡事故を起こしたという記事がありました。自動運転はまだ技術的には完全なものではないということを示したニュースでした。

しかし、テスラモータースによると、自動運転機能は1億3000万マイル(約2億キロ)の走行実績があり、その中で、死亡事故は初めてということなので、かなり技術的には進んでいるということが分かります。

いろいろ調べてみると、各メーカーは、現在、自動運転の実用化に向けて、公道でのテストを重ねているようです。日本政府も支援を打ち出していて、安倍首相も、2020年の東京五輪までに自動運転車普及を目指すという発言をしているようです。

自動運転の技術面をクリアしたとしても、法律や保険をどうするかという問題は残りますが、技術面に比べれば大きな問題ではないと思います。

私の私見ですが、これまでの人間やテクノロジーの進化の歴史を考えると、近い将来、自動運転が実現する社会が実現することは間違いなさそうな気がします。

そして、自動運転が実現した場合、交通事故の発生件数も激減することになるといわれています。

交通事故が発生しない世界というのは、誰にとっても望ましいものです。私も仕事柄、多くの交通事故を見聞きしており、悲惨な交通事故が無くなることは非常に喜ばしいことだと考えています。

一方、交通事故が発生することを前提とした仕事については、無くなっていくことになります。おそらく、保険会社、保険代理店、板金屋などの仕事に影響が出ることは避けられないと思います。

そして、私も含めてですが、交通事故を主要な業務として取り扱っている弁護士の仕事が無くなるということも避けられないと思います。

しかし、テクノロジーの進化でこれまで人間がしてきた仕事が無くなるというのは、人間が進化の歴史としてこれまで繰り返し行われていたことです。

古くは産業革命や、最近でいうとIT革命などで、それまでにあった仕事が無くなっていくというのはこれまでにもあったことで、弁護士だけに特有の問題ではないのです。

最近ではオックスフォード大学が10年後になくなる仕事を発表するなど、テクノロジーの発達で、人間がやらなければならない仕事というものが目まぐるしく変わっていく世の中になっています。

つまり、テクノロジーの発達のために、仕事が無くなるというのは弁護士だけに起きていることではなく、世の中全体で起きている問題だといえます。

この変化の早い世の中では、一人一人の弁護士が、日々、世の中のニーズを把握して、時代にあった価値を提供していかなければいけないと思います。人間が進歩していく中で、人々が弁護士に求める価値というものも変化していくのだと思います。

そのため、今後、弁護士に求められるのは、新しい業務となる分野を作っていくという気概ではないでしょうか。

これまでも、歴史的には、テクノロジーを発達に伴って意義を失った仕事はどんどん無くなっていますが、その分、新しい仕事がどんどん出来てきています。弁護士の仕事についても、同じようなことが出来るのではないかと思います。

弁護士の仕事というのは、法律を使って、紛争を予防・解決することが基本ですから、どれだけテクノロジーが進化したとしても、弁護士の提供する価値というのは無くならないと思います。ただ、新しい時代で求められる価値に応じた柔軟性が必要という話ではないかと思います。

結論としては、20年先か、10年先かは分かりませんが、近い将来、今の弁護士が行っているような交通事故分野の仕事は無くなると思いますが、それに変わる新しい分野を見つけていく必要があるということになるかと思います。

なお、今後の予測(私個人の見解です)ですが、順調に自動運転の技術が進化していくと、公道で人間が自動車を運転することが法律で禁止される世の中になると思います。こうした状況になるのは、コンピュータがミスする確率が、人間がミスする確率を大幅に下回ったときです。この場合には、人間に運転をさせると事故を発生させてしまうことになるからです。

また、人間が車を運転しなくなれば、飲酒運転や、高齢者の運転による事故の問題なども生じなくなります。

そうした世の中では、人間が車を運転できるのはサーキットか私有地の中だけということになるのでしょう。

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