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交通事故の精神的苦痛による慰謝料

2023年07月3日

交通事故で受ける被害には身体的な傷害だけでなく、痛みや苦しみ・恐怖・将来への不安といった精神的な苦痛も含まれます。

事故が原因で被害者が受けた精神的苦痛は、慰謝料によって補償されるのが一般的です。

今回の記事では、交通事故による精神的苦痛の種類と、慰謝料が増額する可能性のあるケースについて詳しく解説していきます。

 

精神的苦痛の種類

交通事故による精神的苦痛は、主に以下の3種類にわけられます。
・ケガによる精神的苦痛
・後遺障害による精神的苦痛
・死亡による精神的苦痛

事故の被害状況によって、精神的苦痛で請求できる慰謝料が異なります。

精神的苦痛の種類について、次で一つひとつ確認していきましょう。

ケガによる精神的苦痛

交通事故によってケガをした際の精神的苦痛は、「入通院慰謝料(傷害慰謝料)」で補償されます。

ケガを負った被害者が受ける精神的苦痛の例としては、以下のようなものが挙げられます。
・交通事故で感じた痛みや恐怖
・治療や手術で感じる痛みや恐怖
・入院や治療によって生じる日常生活の不便さ

入通院慰謝料は、入院・通院した治療日数に応じて金額を算出するのが一般的です。

後遺障害による精神的苦痛

後遺障害による精神的苦痛は、「後遺障害慰謝料」で補償されます。

後遺障害慰謝料で認められる精神的苦痛とは、たとえば以下のものです。
・後遺障害による継続的な痛みや不便さ
・見た目の変化や身体能力の低下によるストレス
・将来への不安

後遺障害等級には症状の程度に応じて1級から14級の等級が決められており、1級に近づくほど後遺障害慰謝料の金額も高額になります。

ただし、事故で後遺症が残ってしまったとしても、後遺障害等級を認定されなければ後遺障害慰謝料は請求できないため注意が必要です。

死亡による精神的苦痛

交通事故で被害者が死亡した際の精神的苦痛は、「死亡慰謝料」で補償されます。

死亡によって受ける精神的苦痛の例としては、以下のようなものが挙げられます。
・交通事故で被害者が感じた痛みや恐怖
・遺族の喪失感や悲しみ、怒り、将来への不安

死亡慰謝料では被害者本人だけでなく、遺族の精神的苦痛も補償されます。

請求できる慰謝料の金額は、被害者の家庭内での立場や遺族の人数などによって算出されるのが一般的です。

 

交通事故の精神的苦痛で慰謝料が増額するケース

交通事故による精神的苦痛で慰謝料が増額する可能性がケースとして、次のような事例が挙げられます。
・加害者に著しく不誠実な態度がある場合
・加害者が違法行為を行っていた
・治療を繰り返すことによる精神的苦痛

どのような精神的苦痛が慰謝料の増額理由として認められるのか、以下で詳しく解説していきます。

加害者に著しく不誠実な態度等がある

加害者に著しく不誠実な態度等がある場合、慰謝料が増額する可能性があります。

加害者が、嘘の証言でごまかしたり証拠隠滅を図ったりして、ことさらに事故の責任を否定したような場合です。このような場合、事故直後に被害者が十分な補償を保険会社から受けられなかったり、解決までの期間が不当に延びるという不利益を被ることになるためです。

加害者が違法行為を行っていた

加害者の違法行為によって交通事故が引き起こされた場合、慰謝料が増額する可能性があります。

違法行為として挙げられるのは、たとえば無免許運転や飲酒運転・ひき逃げなどです。

これらの違法行為が事故の原因であったと判断されれば、慰謝料の増額の可能性があります。

治療を繰り返すことによる精神的苦痛

交通事故が原因で生死をさまよう危険な状態となった場合や、何度も手術を繰り返した場合は、入通院慰謝料の増額を認められる可能性があります。

長期間にわたる治療は痛みや苦しみ・日常生活の制限・将来に対する不安など、被害者の精神的苦痛を増幅させるでしょう。

通常よりも治療で受ける苦痛が大きいと判断されれば、慰謝料の増額の可能性があります。

 

精神的苦痛が認められない物損

人が死傷していない物損事故では、原則として精神的苦痛による慰謝料は認められません。
・愛車の傷
・ペットの怪我や死亡

上記のような交通事故被害があっても、人に被害がなければ、物損事故として処理されるのが一般的です。

被害者の精神的苦痛の考え方について、各ケース別に以下で詳しく見ていきましょう。

愛車の傷

交通事故が原因で愛車に傷を付けられたり、壊れてしまったりしても、基本的に精神的苦痛は認められません。

車両はあくまでも物として扱われ、人が死傷していない交通事故は物損事故として処理されます。

そのため、いくら愛着のある車であったとしても、車の傷や故障に対して慰謝料を請求できるケースはほとんどないといえるでしょう。

ペットの怪我や死亡

交通事故でペットがケガをしたり死亡したりした場合でも、法律上の考え方では原則として精神的苦痛は認められません。

ペットは法律上で物として扱われるため、交通事故でペットが死傷しても、飼い主に被害がなければ物損事故扱いとなるのが一般的です。

しかし、ペットに重篤な後遺症が残った場合や死亡したケースで、飼い主から加害者側への慰謝料請求が例外的に認められた裁判例も存在します。

交通事故によるペットの被害で慰謝料を請求する際は、裁判に進んだ場合でも通用するような証拠を集めることが重要なポイントとなるでしょう。

 

交通事故の精神的苦痛による慰謝料請求で悩んだら弁護士に相談しよう

人身事故が原因で被害者が受けた精神的苦痛は、慰謝料によって補償されます。

事故の状況によっては慰謝料の増額も見込めますが、物損事故として処理された事故では原則として慰謝料請求自体が認められないため注意が必要です。

慰謝料の請求で不安がある場合や、加害者側から提示された慰謝料額に納得がいかない場合は、専門家である弁護士に相談しアドバイスを受けるのをおすすめします。

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