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バイクすり抜けの過失割合は?【状況別】

2024年05月7日

バイクは車幅が狭く車の横をすり抜けられるため、運転手の死角に入りやすく、交通事故につながってしまうケースもあります。

このようなすり抜け行為はどのような状況で違反となるのか、また事故が起こった場合の過失割合はどのように決定されるのか、気になっている人は多いのではないでしょうか。

今回の記事では、バイクのすり抜け行為で違反となるケースや事故発生時の過失割合の基準について解説していきます。

過失割合に納得がいかない場合の対処方法についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

 

バイクのすり抜け行為とは?

バイクのすり抜けとは、バイクがほかの車の横や隙間などのスペースを利用して追い抜く行為です。

道路交通法上においては「すり抜け」という言葉は使われておらず、「追い越し」または「追い抜き」として扱われています。

追い越しは車線変更をして前方車両の前に出ること、追い抜きは車線を変えずに前方車両を抜かすことです。

バイクのすり抜けによる交通事故は、周囲の確認を怠った追い越しや、不注意な追い抜きをした際の衝突が原因となるケースが多くあります。

 

バイクのすり抜けで違反となるケース

バイクでのすり抜けは、道路交通法上の違反対象となるケースも多いです。

道路交通法違反となる行為として、代表的な3つのケースを紹介します。
・追い越し禁止場所における追い越し
・白色もしくは黄色の実線をはみ出す
・赤信号や渋滞中の割り込み

それぞれどのような状況なのか、以下で詳しく見ていきましょう。

追い越し禁止場所における追い越し

以下のような追い越し禁止とされている場所では、追い越しをすると違反となります。
・道路の曲がり角付近
・上り坂の頂上付近
・急こう配の下り坂
・トンネル内
・交差点、踏切、横断歩道、自転車横断帯(その手前30m以内も含む)

交差点、踏切、横断歩道、自転車横断帯については、追い越しだけでなく追い抜きも禁止行為です。

バイクを運転する際は、上記の場所を理解しておくほか、追い越し禁止の標識がないかなど正しく状況を判断する必要があります。

白色もしくは黄色の実線をはみ出す

白色もしくは黄色の実線がある道路において、線をはみ出して追い越しするのは違反となります。

センターラインの種類によって、以下のように追い越し・追い抜きのルールが決まっています。
・白い破線:追い越し等可能
・白い実線:実線内であれば追い越し等可能
・黄色い実線:実線内であれば追い越し等可能

白い実線や黄色い実線であっても、線をはみ出さない追い越し・追い抜きであれば可能です。

ただし、はみ出さないように追い抜くには前方車両に接近しなければならず危険なため、無理な追い越し・追い抜きは控えるようにしましょう。

赤信号や渋滞中の割り込み

赤信号で停止している車や、渋滞中の車に割り込んで前に出るのは違反行為です。

道路交通法では、前方車両が徐行もしくは停止している場合には、前方に割り込んだり前方を横切ったりしてはならないと規定しています。

また、信号待ちをしている車の前に割り込んで停止線を越えた場合は、信号無視とみなされるため注意が必要です。

 

【状況別】バイクのすり抜けによる交通事故の過失割合

バイクでのすり抜けが原因で発生する交通事故は、その状況に応じて過失割合が異なります。

ここでは以下の状況別で、基本的な過失割合を確認していきましょう。
・停止中の車とバイクのすり抜け事故
・左折した車とバイクのすり抜け事故
・すり抜けた際に車のドアが開き接触した事故
・右折車と対向車線からすり抜けたバイクの事故

なお、実際の過失割合は個別の事故状況によって細かく修正されるため、あくまでも一般的な事例として参考にしてみてください。

停止中の車とバイクのすり抜け事故

停止している車の横をバイクがすり抜けて接触した事故の過失割合は、以下のとおりです。

停止中の車 0%
バイク 100%

車が適切に停車していた場合、接触したバイク側の過失割合が100%となるのが通常です。

ただし、車側がほかの車両の通行を妨害していたり、停車方法が不適切だったりした場合には、車にも過失がつく可能性があります。

左折した車とバイクのすり抜け事故

左折しようとしている車と、その内側をすり抜けようとしたバイクが衝突した事故では、基本的に以下の過失割合となります。

左折車 80%
バイク 20%

車が左折する際は後方もよく確認し、バイクや自転車などを巻き込まないように注意する義務があります。

そのため、バイクよりも車側の過失割合が大きくなるケースが多いです。

すり抜けた際に車のドアが開き接触した事故

車が道路上でドアを開け、後ろからすり抜けようとしたバイクが接触した事故の過失割合は、以下のとおりです。

ドアを開けた車 90%
バイク 10%

ドアの開放による事故は、停車中であっても、ドアを開けていた車側の不注意と判断されるのが通常です。

ドアを開ける際は周囲をよく確認し、開けたまま放置しないようにする必要があります。

右折車と対向車線からすり抜けたバイクの事故

右折しようとしている車と、対向車線からすり抜けてきたバイクが衝突した事故では、以下のような過失割合になります。

右折車 70%
バイク 30%

右折車は周囲を十分に確認し、安全な交通状況を保つ責任があるため、対向車の影から飛び出してきたバイクよりも過失が大きくなります。

しかし、バイクに著しい前方不注意や信号無視などの過失が認められた場合、バイク側の過失が大きくなる可能性もあるでしょう。

 

すり抜け事故の過失割合に納得できない場合の対処

すり抜け事故の過失割合に納得できない場合は同意せず、相手方に訂正を求めましょう。
・相手方が提示する過失割合は必ずしも正しいわけではない
・納得できない場合は相手方に訂正を求める

バイクのすり抜けで交通事故が発生した際、過失割合は損害賠償金にも影響する重要なポイントです。

過失割合が適切でないと感じた際にどのように対処すべきか、以下で詳しく解説していきます。

相手方が提示する過失割合は必ずしも正しいわけではない

すり抜け事故では、相手方の保険会社から過失割合を提示されるのが一般的ですが、この過失割合が正しいものとは限りません。

適切な過失割合を判断するためには、事故の詳細な状況の把握だけでなく、過去の判例などの専門知識も必要となるためです。

不利な過失割合で同意してしまうと、自分が受け取れる損害賠償金が減額されてしまう恐れもあるため、慎重に判断しましょう。

納得できない場合は相手方に訂正を求める

過失割合は基本的に当事者間の話し合いで決定するため、相手方から提示された過失割合に納得できない場合は、訂正を求めましょう。

過失割合を訂正してもらうには、まずどのような事故状況であったかを明らかにする必要があります。

その際はドライブレコーダーの記録や事故現場周辺の防犯カメラ映像など、客観的な証拠を集めて提示するのが有効です。

被害者自身で証拠を集めるのが困難な状況や、交渉の代理を依頼したい場合には、専門家である弁護士へ相談してみるのをおすすめします。

 

バイクのすり抜け事故における過失割合で悩んだら弁護士に相談しよう

バイクのすり抜け事故では、当事者双方で事故状況の解釈がわかれるケースが多く、適切な過失割合を判断するのが難しくなりがちです。

相手方から提示された過失割合に納得がいかないときは、弁護士への相談を検討してみましょう。

弁護士は事故の詳細を法的な観点から評価し、適切なアドバイスとサポートを提供してくれます。

不安がある場合には、早めに法律の専門家に相談するのがおすすめです。

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