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ウーバーイーツ配達員との交通事故の対処法

2024年06月10日

近年フードデリバリーの利用が増加しており、その中でもウーバーイーツは大きなシェアをもつ一方で、配達員が関与する交通事故も増えています。

ウーバーイーツの配達員と事故に遭ってしまった際、どのような補償を受けられるのか、またどのように対処すべきかわからない人は多いのではないでしょうか。

今回の記事では、ウーバーイーツ配達員との交通事故で適用される保険や損害賠償金の請求先、事故後の対処方法などについて解説します。

 

ウーバーイーツ配達員と交通事故に遭った際の補償

ウーバーイーツの配達員と交通事故に遭った場合の補償制度には、主に配達員登録時に自動加入する火災保険と、任意保険の2種類があります。
・配達員登録時に自動で加入する保険
・配達員自身が加入している任意保険

これらの保険によって、事故による損害やケガの補償を受けられます。

それぞれの保険の概要や補償内容について、以下で詳しく確認していきましょう。

配達員登録時に自動で加入する保険

ウーバーイーツの配達員は、登録時自動的に三井住友海上火災の保険に加入するようです。

この保険は主に配達中に起きた事故に適用され、補償内容は「対人・対物賠償責任」と「傷害補償」の2種類です。

配達中の交通事故で他人を死傷させたり、他人の物品を損壊したりして損害賠償責任を負った場合、対人・対物賠償責任によって損害賠償金が補償されます。

また、配達員自身がケガを負った場合、傷害補償によって医療費や入院費などの見舞金が補償されます。

配達員自身が加入している任意保険

ウーバーイーツの配達員が任意保険に加入している場合、配達中以外のタイミングでの交通事故であっても保険を適用できる可能性があります。

任意保険の補償内容は保険の種類によってさまざまですが、事故の被害者に対する損害賠償保険が含まれているケースが多いです。

ウーバーイーツ配達員と事故に遭った際は、配達員が加入している保険の種類も確認しておく必要があります。

 

ウーバーイーツ配達員との交通事故の損害賠償請求先


ウーバーイーツ配達員と交通事故に遭った場合、被害者の損害賠償請求先は基本的に配達員本人となります。

本来であれば、業務中に起きた交通事故は使用者責任によって、従業員を雇用した雇用主や業務委託した元請会社に対しても損害賠償請求できると考えるのが一般的です。

しかし、ウーバーイーツは配達員と雇用契約や業務委託契約をはじめ、何らかの労働・雇用に関する契約は一切存在しない結んでいないと主張し、使用者責任を否定しています。

そのため、現時点では、交通事故に巻き込まれてしまった場合は配達員本人に請求するのが原則になります。ウーバーイーツへ直接請求する場合については弁護士との相談が必要といえます。

 

ウーバーイーツ配達員と交通事故に遭ったときの対処方法


ウーバーイーツ配達員と交通事故に遭った際は、次のように対応しましょう。
・警察へ通報する
・相手の情報と事故の証拠を確保する
・病院で治療を受ける
・示談交渉を行う

交通事故に巻き込まれるとパニックになってしまいがちですが、冷静に適切な対応を取ることが大切です。

事故後の対処方法について、以下で具体的に解説していきます。

警察へ通報する

交通事故が発生した場合、まず警察に通報しなければなりません。

事故が起きた際の警察への連絡は、道路交通法上の義務です。

違反すると懲役刑や罰金刑が科される可能性もあるため、忘れずに連絡を行いましょう。

ケガがひどい場合には、救急車も呼ぶようにしてください。

相手の情報と事故の証拠を確保する

警察への通報が済んだら、事故相手の情報と事故現場の証拠をできるだけ確保します。
・運転免許証を提示してもらう
・名前と住所・連絡先を聞く
・ナンバープレートを控える
・事故現場の写真を撮る
・目撃者や防犯カメラの有無を確認する

交通事故に巻き込まれるとパニックに陥りやすく、事故状況を忘れてしまう可能性があります。

どのような事故が起きたのかを説明できるよう、メモや写真などで情報を整理しておきましょう。

病院で治療を受ける

事故によりケガを負った場合は、速やかに病院で治療を受けましょう。

たとえ痛みや違和感などの自覚症状がなかったとしても、念のため医師の診断を受けておくのをおすすめします。

事故直後はアドレナリンが出て痛みを感じにくく、後になって症状が悪化するケースがあるためです。

病院を受診したら、後の損害賠償請求のために診断書を取得しておくようにしてください。

示談交渉を行う

治療が完了し、事故の状況が落ち着いたら、相手方との示談交渉を進めましょう。

ウーバーイーツ配達員が自動で加入している保険には示談代行サービスが付帯していないため、基本的には加害者と被害者で直接示談交渉を行います。

示談交渉では、事故の過失割合や損害賠償の金額・支払い方法について話し合います。

示談が難航する場合には、専門家である弁護士への相談を検討しましょう。

 

ウーバーイーツ配達員との交通事故で注意すべきポイント

ウーバーイーツ配達員との交通事故に巻き込まれた場合は、次のようなポイントに注意する必要があります。
・人身事故として警察に届け出る
・保険が適用されるのは配達中に起きた事故のみ
・ひき逃げ・あて逃げの場合は相手の特定が重要

適切な補償を受けるためにも、これらのポイントをしっかり押さえておきましょう。

各注意点を、以下で一つずつ解説していきます。

人身事故として警察に届け出る

交通事故が発生した際、ケガをしている可能性がある場合は必ず人身事故として警察に届け出ましょう。

人が死傷していない物損事故として届け出てしまうと、後からむち打ちなどが発覚しても治療費や慰謝料を請求するのが困難になります。

配達員側から罰則の軽い物損事故扱いにしてほしいと頼まれたとしても、安易に応じないよう気をつけてください。

保険が適用されるのは配達中に起きた事故のみ

ウーバーイーツ配達員が自動加入している保険の対人・対物賠償責任補償は、配達中に起きた事故に対してのみ適用されます。

補償の対象となる具体的なタイミングは、配達員が配達リクエストを受けた時点から、配達が完了またはキャンセルされるまでの間です。

配達中以外でウーバーイーツ配達員との交通事故に巻き込まれてしまった場合、自動加入の保険適用外のため配達員本人の任意保険から損害賠償金が支払われます。

別途任意保険に加入していない場合、配達員自身の資産状況によっては、十分な補償を受けられない可能性がある点に注意が必要です。

ひき逃げ・あて逃げの場合は相手の特定が重要

ウーバーイーツの配達員にひき逃げやあて逃げをされた場合は、相手の特定が極めて重要になります。

加害者がわからないままだと、損害賠償請求ができず十分な補償を受けられないためです。

警察に事故を届け出る際は、バイクのナンバープレートの情報や配達員の背格好など、加害者の特定につながりそうな情報もあわせて伝えましょう。

加害者が特定できれば、本人に対して事故で受けたケガの治療費や慰謝料などの損害賠償金を請求できます。

 

ウーバーイーツ配達員と交通事故に遭ったら弁護士に相談しよう


ウーバーイーツの配達員との交通事故は、過失割合や損害賠償金の判断が難しい傾向にあります。

また、配達員本人と直接示談交渉しなければならないケースが多く、被害者の負担が大きくなりがちです。

もしウーバーイーツ配達員との交通事故に巻き込まれてしまった場合は、早めに弁護士へ相談しましょう。

弁護士には相手方との示談交渉や手続きを一任できるため、事故で受けた損害に対する適切な補償を受けられる可能性が高くなります。

 

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